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シーズーの皮膚病

わんちゃんの皮膚病についてのイメージ

シーズーはチベット原産ということもあり、本来乾燥した地域で適応してきた背景があるため、日本の高温多湿な環境では皮脂分泌が過剰となり、他犬種ではあまり診ることのない脂漏を伴った独特な皮膚炎を起こしやすい傾向にあります。この脂漏を伴った皮膚炎は痒みが非常に強く、診察する機会が多いにも関わらず従来の内服やシャンプー療法では治療の限界があり、その多くが難治性となっていました。現在でもこのシーズー特有の脂漏体質を治療できる特異的な薬はありませんが、新しいスキンケア療法で劇的な症状の改善が可能になってきました。
 

わんちゃんの皮膚病についてのイメージ

東海(愛知・岐阜・三重)より遠方のシーズーの皮膚病治療でシャンプー療法やスキンケア療法をご希望の方には、ホームケアでできるスキンケアとサプリメントを推奨しています。

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【年齢】
比較的若齢の1~3歳では大きなトラブルになるほど悪化している症例は多くなく、加齢に伴って徐々に悪化していく傾向にあります。ただ一概に中年齢からとは言えず、アトピーを併発している場合は1~3歳の若齢から、ホルモン疾患を併発している場合は高齢期から発症している症例もあります。
【症状】
非常に痒みが強く、「掻く」「舐める」「噛む」といった仕草が認められます。シーズーの脂漏性皮膚炎は特徴的な、フケ・ベタつき(脂漏)・臭いが認められます。
【従来の治療】
マラセチアが多く認められるため、抗菌剤や殺菌効果の強いシャンプーが主流になっています。軽度であれば改善することもあるが、重症化するとシャンプー翌日でもフケ・臭い・ベタつき・痒みが目立つようになります。
【病変部】
四肢、内股、ワキ、頚部を中心に脂漏、フケ、皮膚の肥厚など

典型的な皮膚病変

顔・頚部
前肢
胸~腹部
後肢

シーズーの皮膚病における一般皮膚検査

アレルギー性皮膚疾患のイメージ

シーズーに皮膚病で最も多いのは、マラセチア・細菌の増殖を伴った皮膚炎です。顕微鏡ではマラセチア、寄生虫などの病原体の確認を行います。

一般皮膚検査

● 顕微鏡検査:細菌性、マラセチア性、寄生虫性
● 培養検査:糸状菌性、細菌感受性検査

大量の鱗屑を伴った重度の脂漏性皮膚炎

顕微鏡所見:マラセチア

シーズーの皮膚病における内分泌(ホルモン)疾患検査

皮膚・被毛の状態を正常に保つために、生体内ではさまざまなホルモンが作用しています。基礎疾患にこの内分泌ホルモン疾患がある場合、脱毛・皮膚感染症・脂漏・フケ・色素沈着などの症状が認められます。過去に皮膚病歴がなく中高齢期からの発症で診断に至る症例もあれば、若齢からの膿皮症やアトピー性皮膚炎などに引き続き併発することで治療成績が悪化しはじめた症例もあります。治療成績に大きく影響するため、血液検査と画像診断で内分泌疾患を調べます。シーズーは他犬種よりも内分泌疾患が好発し易い傾向にあり、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症、性ホルモン疾患全てをチェックする必要があります。

副腎皮質機能亢進症により難治性となった脂漏性マラセチア性皮膚炎

外観、症状、一般皮膚検査所見すべてにおいて、シーズーに非常に多い「脂漏を伴ったマラセチア性皮膚炎」と診断できますが、この体質に加えて副腎皮質機能亢進症によりさらに難治性になっていた症例です。皮膚病変だけでなく、排尿量・飲水量の問診や、一般生化学的血液検査所見から内分泌疾患の可能性を読み取り、画像検査や特殊なホルモン濃度測定で確定診断としました。
治療は副腎皮質機能亢進症の治療とともに、スキンケア療法を加え劇的に改善させることができました。

医原性副腎皮質機能亢進症の後に甲状腺機能低下症を併発した脂漏性マラセチア性皮膚炎

過去に長期的なステロイドを処方され続けた結果「医原性副腎皮質機能亢進症」を起こし重症化した難治性皮膚疾患です。根本的な原因はアトピー体質とシーズーに多く認められる「脂漏を伴うマラセチア性皮膚炎」ですが、長期間不適切なステロイド投与が続いたことで皮膚バリア機能が失われてたこと、甲状腺機能低下症を併発したことも難治性になった原因と思われます。アレルギー検査、ホルモン濃度測定を行い、甲状腺モルモン剤の投与とスキンケア療法で劇的に改善しました。

シーズーの皮膚病におけるアレルギー検査

シーズーの再発性・難治性皮膚疾患の中で、アレルギー性皮膚炎単独を疑う症例は多くありません。その理由としては、アトピーや食物アレルギーが関与していたとしても、ほとんどの症例で脂漏とマラセチアが関連した皮膚炎が認められるため、臨床的診断名が「脂漏性マラセチア性皮膚炎」となるからです。但しアレルギー検査が不要となるわけではなく、この脂漏の悪化の原因がアトピーなり食物アレルギーであれば、基礎疾患を特定し適切な治療・食事療法を行うことで、治療成績の向上が期待できることになります。特にアトピー体質の有無は最低限把握して治療方針を選択するべきと考えています。

アレルギー検査

● アレルゲン特異的IgE検査:
環境アレルゲン(ハウスダスト、花粉、カビetc)
食物アレルゲン(18項目)

● リンパ球反応検査:食物アレルゲン(18項目)

シーズーの脂漏性マラセチア性皮膚炎の治療

一般皮膚検査では、細菌・マラセチアの感染が非常に多く認められるため、ほとんどすべての症例で抗生物質・抗真菌剤を併用しますが、軽症を除きシーズーの脂漏性マラセチア性皮膚炎を内服薬でコントロールすることは非常に困難なのが現状です。また、一般的にシャンプー療法が重要と認識されていますが、従来の「頻繁にシャンプーする」「殺菌効果のある薬用シャンプーを使用する」では限界があり、シャンプー後1~3日で元に戻っている症例が数多く認められます。当院では、このシーズーの脂漏性マラセチア性皮膚炎を「シャンプーする」だけではない皮膚機能から改善することに着目し、院内でスキンケア療法を行っています。このスキンケア療法により、来院するほぼすべて(H22年以降100%)の脂漏性マラセチア性皮膚炎のシーズーの治療成績を格段に向上させることができています。

スキンケア療法
症例1

数年前から数件の動物病院で治療を受けるも改善なく当院を受診されました。週2回薬用シャンプーで洗うが臭いフケ・痒み・ベタつきが改善しない重度の脂漏性皮膚炎でしたが、当院で週1回スキンケア療法を行い2カ月弱でほとんど痒がることなく、臭い・フケ・ベタつきも消失しました。

症例2

6年前から1年を通じて痒みを発症し、過去の動物病院ではインターフェロン注射やステロイド療法を行うも全く改善がなく当院を受診されました。当院では週1回のスキンケア療法を行い、6週間でほぼすべての症状が消失しました。

新しいシーズーの皮膚病治療

シーズーの独特な脂漏性マラセチア性皮膚炎の治療は非常に難しく、「シーズーだから」「体質だから」「シャンプーを頻繁に」と受け取り方によっては諦めることを促すような診療が当然のように行われてきました。たしかにこのシーズーの皮膚病は遺伝的素因が関与しているため、完治は難しくシャンプーが重要となっています。しかし従来から行われている内服治療やシャンプー療法では軽症の場合を除き改善が難しく、フケ・臭い・ベタつきで苦労されている飼主さまは多く、なによりシャンプーだけでは抑えきれない強い痒みでつらい思いをしている症例は数多くいます。当院では過去に数十頭の脂漏性マラセチア性皮膚炎のシーズーを新しいスキンケア療法で改善させてきた実績があります。ごく一部に寄生虫性疾患(特にニキビダニ)、副腎疾患などの併発疾患などによりさらに難治性になることもあるかもしれませんが、ほとんどの症例はシンプルなスキンケア療法で劇的な改善があると考えています。

シーズーのスキンケア治療実績

症例

3年前から全身の痒み・フケ・ベタつきを伴う皮膚病で、他の皮膚科病院で漢方治療を継続していたが徐々に悪化しているということで当院を受診されました。
当院では週1回のスキンケア療法(薬浴)を行い、2~3ヶ月後には大部分の皮膚病変および痒いが改善されました。最も重症化していた頚部も徐々に改善し、今ではフケ・臭い・ベタつきもほぼなく、綺麗な被毛に覆われています。

【キーワード】マラセチア、脂漏症、シャンプー


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症例

5~6年前から全身の痒み・フケ・ベタつきを伴う皮膚病を発症し、以前の2件の動物病院ではシーズーの脂漏症のため治らないと言われていたが、知人からの紹介で当院を受診されました。
当院では初診時に各種検査、2回目診察時に全身カットとスキンケア療法を行いました。1回のスキンケアで症状の改善が認められ、3回のスキンケア後には皮膚のコンディションもほぼ正常に戻りました。

【キーワード】マラセチア、脂漏症、シャンプー
 

初診の時の状態スキンケア1週間後
スキンケア前スキンケア3週間後


 

新着情報

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2017/06/01

<6月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前・午後休診
毎週、日曜日:午後休診
※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。

2017/05/04

<5月休診日のご案内>
4/30(日)正午~5/3(水):休診
5/4(木):午後休診
5/5(金):休診

毎週、火曜日・水曜日:午前・午後休診
毎週、日曜日:午後休診
※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますので、ご了承ください。

2017/04/01

<4月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前・午後休診
毎週、日曜日:午後休診

<GWのご案内>
4/30(日)正午~5/3(水・祝):休診
5/4(木・祝):午後休診
5/5(金・祝):午後休診

その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますので、ご了承ください。

2017/02/17

〈3月休診日のご案内〉
毎週、火曜日・水曜日:午前・午後休診
毎週、日曜日:午後休診

20日(祝・月):午前・午後休診
その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますので、ご了承ください。

2017/01/22

〈2月休診日のご案内〉
毎週、火曜日・水曜日:午前・午後休診
毎週、日曜日:午後休診

その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますので、ご了承ください。