ご自宅でできるスキンケア商品&サプリメント 皮膚病治療症例写真集 難治性皮膚疾患の症例報告
HOME > フレンチ・ブルドッグの皮膚病

フレンチ・ブルドッグの皮膚病

わんちゃんの皮膚病についてのイメージ

フレンチ・ブルドッグはその独特の遺伝的素因から脊椎疾患・短頭種症候群・整形外科疾患などさまざまな疾患にかかり易い傾向にあります。その中でも臨床上最も多くトラブルとして認識され易いのが、痒みを伴う皮膚疾患です。特にこの10年、国内でも飼育頭数が増え、動物病院に来院するフレンチ・ブルドッグを診察する機会が多くなっていますが、やはりその中でも皮膚病が多い傾向にあります。特別な皮膚疾患が認められるわけではないのですが、フレンチ・ブルドッグやボストン・テリア・ブルドッグなどは皮膚疾患のコントロールが難しい傾向にあり、その短頭種独特の体質が難治性の原因になっていると思われます。

 

わんちゃんの皮膚病についてのイメージ

東海(愛知・岐阜・三重)より遠方の方で通院が困難なフレンチブルドッグの皮膚病治療には、ホームケアでできるシャンプー療法とスキンケア、そしてサプリメントを推奨しています。

 

【年齢】
比較的若齢の生後半年~3歳までには明確な痒みが認められていることが多い傾向にあります。高齢のフレンチ・ブルドッグがまだ少ないため、高齢期の皮膚症例が多くありませんが、他犬種同様に中~高齢期から発症する内分泌ホルモン疾患もあると思われます。
【症状】
明らかな痒みとして認められます。犬種としての性格からも「掻く」「舐める」といった仕草が強くでるため、傷になってしまう場合もあります。
【季節性】
アトピー性皮膚炎によるものであれば、多くは春~秋の季節性の悪化が認められます。食物アレルギーの場合は通年性ですが、感染症が関与する場合が多いためやはり梅雨~夏にかけて悪化しいやすい傾向があります。
【病変部】
特に顔の皺、肢端(指間、足裏)が最も多く見られます。湿疹は腹部~内股・ワキ・背中に多く、全身性の皮膚疾患では前腕、肘、頚部、口唇も好発部位となっています。

典型的な皮膚病変

顔・口唇・頚部
前肢・肢端
胸~腹部・内股

フレンチ・ブルドッグの皮膚病における一般皮膚検査

アレルギー性皮膚疾患のイメージ

フレンチ・ブルドッグの皮膚病で最も多いのは皮膚感染症、特に細菌性膿皮症です。他にニキビダニなど寄生虫疾患などの一般皮膚検査を行います。また、多くの場合抗生物質に対する薬剤耐性菌による細菌性膿皮症を伴っているため、細菌培養と薬剤感受性試験を行います。

一般皮膚検査

● 顕微鏡検査:細菌性、マラセチア性、寄生虫性
● 培養検査:糸状菌性、細菌感受性検査

細菌性膿皮症

顕微鏡所見:細菌及び好中球

フレンチ・ブルドッグの皮膚病における内分泌(ホルモン)疾患検査

皮膚・被毛の状態を正常に保つために、生体内ではさまざまなホルモンが作用しています。基礎疾患にこの内分泌ホルモン疾患がある場合、脱毛・皮膚感染症・脂漏・フケ・色素沈着などの症状が認められます。過去に皮膚病歴がなく中高齢期からの発症で診断に至る症例もあれば、若齢からの膿皮症やアトピー性皮膚炎などに引き続き併発することで治療成績が悪化しはじめた症例もあります。治療成績に大きく影響するため、血液検査と画像診断で内分泌疾患を調べます。フレンチ・ブルドッグはまだまだ若い症例が多いため、他犬種ほど内分泌疾患を診ることは多くありませんが、甲状腺機能低下症が最も重要になると考えています。

甲状腺機能低下症により再発を繰り返した膿皮症の症例

表面上はフレンチ・ブルドッグによく認められる細菌性膿皮症です。当院受診までに長期間抗生物質の投与歴があったため、多剤薬剤耐性が認められました。細菌培養&感受性試験を行い、感受性(細菌に対する効果)のある抗生物質により寛解(湿疹の消失)したものの、短期間で再発が認められました。短期間の再発にはアトピー体質・食物アレルギー・寄生虫性疾患などさまざまな原因がありますが、血液検査から甲状腺機能低下症と診断し、甲状腺ホルモン剤の投与により再発が著しく減少しました。一般的に甲状腺機能低下症は中~高齢期の疾患と考えられていますが、今回のフレンチ・ブルドッグは3歳時の確定診断であり、症状の経過を考えると2歳ごろには発症していたと推測されます。甲状腺機能低下症による皮膚疾患の悪化は、他の治療ではほとんど改善がないため、確実に診断することが大切になります。甲状腺の検査は、細菌性膿皮症を含め、再発する感染性皮膚疾患には必須と考えています。

フレンチ・ブルドッグの皮膚病におけるアレルギー検査

一般的にフレンチ・ブルドッグは痒みを伴う皮膚疾患が多く、特徴的な発症部位と若齢からの発症があるため「アレルギー体質」と評されることがあります。確かに、フレンチ・ブルドッグには食物アレルギーが多く、関連した皮膚疾患があると言われています。

個人的な見解ですが、実際の診療では犬アトピー性皮膚炎に合致した臨床症状を示すフレンチ・ブルドッグが多いことからアトピー体質を疑うことも多いのですが、特異的IgE検査で典型的な異常を示す症例は柴犬より少なく、アレルギーという言葉だけで説明できるフレンチ・ブルドッグはごく限られているのではないかと考えています。これはフレンチ・ブルドッグにアレルギー検査は必要ないという意味ではなく、むしろ食物アレルギー単独による皮膚疾患であれば劇的な治療成績の向上が期待できることでもあり、犬アトピー性皮膚炎であれば新たな治療方針の提示の根拠にもなるため、客観的な評価ができる血液検査は非常に有効だと思います。

アレルギー検査

● アレルゲン特異的IgE検査:
環境アレルゲン(ハウスダスト、花粉、カビetc)
食物アレルゲン(18項目)

● リンパ球反応検査:食物アレルゲン(18項目)

フレンチ・ブルドッグの皮膚病治療の実際

犬の難治性皮膚疾患の代表例に「柴犬の犬アトピー性皮膚炎」、「シーズーの脂漏性マラセチア性皮膚炎」がありますが、フレンチ・ブルドッグに多い皮膚病を適切に表現できる言葉を探してもいい表現が見つかりません。あえて表現すると「フレンチ・ブルドッグである」ということです。遺伝的に皮膚が弱い、医学的には「皮膚バリア機能の低下」と説明するのですが、明確な疾患名ではありません。このような現状が、「アレルギー」という表現が多様されてしまう原因になっているのだと思われます。しかしフレンチ・ブルドッグの皮膚病をアレルギーという括りで説明するのは非常に難しいと考えています。

当院におけるフレンチ・ブルドッグの診察で最も多様する言葉は「感染」と「皮膚が弱い」の2つ、1つ目の「感染」とは細菌感染が多いため細菌性膿皮症を治療することが重要となります。もしこの膿皮症の原因が明確になればいいのですが、現状では適切な疾患名がなく、そこで2つめの「フレンチ・ブルドッグは皮膚が弱い(皮膚バリア機能低下)」と表現せざるを得なくなっています。以上のことからフレンチ・ブルドッグの皮膚病では、感染のコントロールのために投薬治療とともに皮膚機能を改善するスキンケア療法が重要になってきます。一般的には「頻繁にシャンプーする」「殺菌効果のある薬用シャンプーを使用する」となっていますが、ある程度効果があるもののフレンチ・ブルドッグの痒みは感染だけではないため肝心の皮膚機能が改善しません。当院ではこのフレンチ・ブルドッグの皮膚の弱さをスキンケア療法で治療することで、治療成績を格段に向上させることができました。

スキンケア療法
フレンチ・ブルドッグの治療例1

1年以上前から、指間、足裏、顔の皺、口唇、耳の痒みで他院にて治療していたが、改善なく当院を受診されました。足裏からは大量のマラセチアが検出されるなど、フレンチ・ブルドッグの典型的な皮膚炎といえます。投薬は2週間のみ、週1回のスキンケア治療でほぼ痒みは消失しました。食事療法を継続することで現在ではほとんど再発は認められていません。

フレンチ・ブルドッグの治療例2

1年前から指間の痒みから始まり、他院にて洗浄剤・ステロイドなどで治療を行うも腕、顔の皺、頬、口唇、頚部、腕、四肢端、背中・・・とほぼ全身に拡大しました。療法食や完全手作り食での食事療法も併用されていましたが、改善がなく当院を受診されました。アレルギー検査から新たな療法食での食事療法を行い、週1回のスキンケアで6週間でほぼ痒みは消失し、被毛も改善しました。その後再発がないことからも、適切な食事管理が皮膚疾患の管理に重要であることがわかります。

ボストン・テリア&ブルドッグの皮膚病

ボストン・テリアもブルドッグもフレンチ・ブルドッグと遺伝的に近いため、皮膚疾患が多い傾向にあります。また、その皮膚病のタイプもフレンチ・ブルドッグと非常に似ていて、感染(細菌性皮膚炎)が起きやすく、皮膚の弱いことが原因と考えています。治療は感染を抑えること、皮膚バリア機能を考えたスキンケアを行うことが重症です。治療のスタンスはフレンチ・ブルドッグとほぼ同様に行うことで非常にいい治療成績がでています。

ボストン・テリアの治療例

1歳ごろから四肢端(甲、指間、足裏)の痒みが強く、ステロイド・抗ヒスタミン剤の投与を約1年間継続するが改善することなく当院を受診(受診時3歳半)されました。当院ではスキンケアを中止として、ステロイドは1度も服用することなく約2週間で痒みが改善し、皮膚病変も6週間ですべて改善しました。現在でも定期的なスキンケア治療を継続し、ステロイドの服用はありません。

フレンチブルドッグの治療実績

症例

約3年前から痒みを伴う湿疹の再発が認められ、ステロイドを服用すると一時的に痒みが抑えられるが中止するとすぐに痒みがでるという状態を繰り返し、全身の悪化が認められ当院を受診されました。
当院ではステロイドの処方はせず、投薬治療とスキンケア療法(薬浴)を中心に治療し、約6週間後には非常に綺麗に改善しました。

 

症例

【症例】
 12歳 男の子

【症状】
 痒い、湿疹

【キーワード】
 脱ステロイド、耐性菌、膿皮症

治療詳細を見る


 

症例

【症例】
 5歳 女の子

【症状】
 痒い、足裏を舐める、湿疹

【キーワード】
 脱ステロイド、膿皮症、アレルギー

治療前

治療後

新着情報

一覧を見る

2017/08/30

※7月から診察時間が変更となっております。
詳細は、診察時間案内をご覧ください。
<9月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前・午後休診
毎週、日曜日:午後休診

9/18(月・祝):午前午後休診
(9/17(日)正午~9/20(水)休診)
9/23(土・祝):午後休診
※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合も
ございますのでご了承ください。

2017/07/29

※7月から診察時間が変更となっております。
詳細は診察時間案内をご覧くだいさい。
<8月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前・午後休診
毎週、日曜日:午後休診
8/11(金・祝):午後休診
812(土):午後は4:15まで
8/13(日)~8/16(水):休診
※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。

2017/06/30

7月から診察時間が変更となります。
それに伴い、薬浴最終受付時間も変更となりますので、詳細はHPの診療時間案内または、院内掲示にてご確認ください。

2017/06/30

<7月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前・午後休診
毎週、日曜日:午後休診
7/17(月・祝):休診
(7/16正午~7/19休診)
※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。

2017/06/01

<6月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前・午後休診
毎週、日曜日:午後休診
※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。