院長ブログ

2016年12月23日 金曜日

【ドッグフードの選び方】犬の皮膚病の食事療法とは?

犬の皮膚病治療を専門に行う動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


今回は症例報告ではなく、犬の皮膚病治療のための食事療法について書いてみようと思います。


「食事療法」、皮膚病で困った飼主さまの多くが「やったことがある」というものではないでしょうか?

同時にこんな食事療法の闇の部分もあると思います。

「食事療法やってもよくなならい・・・・・・・・・・けどやめられない」



この動物医療業界でも皮膚病のための療法食はたくさんあり、多くの動物病院・獣医師の先生方が積極的に採用されています。

またペット業界全体でもアレルギー対策、アレルゲンカット、皮膚にやさしい・・・・・・・こういった皮膚病対策ペットフードはたくさんあるため、探せば探すほど「何を食べたらいいのか・・・」と悩む方は多いのではないでしょうか。


そして同時にこんな側面もあります。

「食事療法中はその他のものを食べてはいけない」

獣医師向けの皮膚科セミナーでも、「食事療法中は療法食以外を口にしてはいけない」「おやつもだめ」「お薬を飲むためにおいしいものを使うのもだめ」を徹底するようにと紹介されるためか、当院に転院されるわんちゃんのほとんどが「決めたドッグフード以外たべていない」という状況になっています。



そんな食事療法ですので、「食物アレルギー」を連想・・・いや「イコール」に近いイメージをもっている方が多いのですが、改善が伴わなければやればやるほど違和感を感じるようになります。



「うちの子は本当に食物アレルギーなのか?」



ほとんどの飼主さまは口にはだしませんが、きっと思っていると思います。

当院では初診の問診の中でこんなことも聞きます。

「うちの子には食物アレルギーがある、と考えていますか?」

多くの方がちょっと時間をおいてこう答えます

「違うと思う」

そんな飼主さまに僕はこう答えます

「僕も違うと思います」


でもほとんどの飼主さまが「単一の食事しか与えていない」ということを忠実に守っています。

やはりそれは「変えたらひどくなるんじゃないか?」という恐怖と、「もしかしたらよくなるかも」という期待があるからだと思います。

もちろん期待する効果ありの食事療法ならいいと思うのですが、もし関係がなければ?・・・・それはわんちゃんにも飼主さまにとっても悲しい食事療法ですよね。




当院は3~4年前からここにフォーカスを当てて新しい取り組みをしています。

1つは「おやつ解禁」、当院を受診される方でおやつを食べさせている飼主さまは多くないのですが、仮に食べていても「別にやめなくていいですよ」と伝えています。

もしおやつを制限して治療スタートしていれば、改善してから

「ちょっとづつ食べていきましょう。食べてぶり返さなければOK。」

「以前の病院でやったアレルギー検査結果で引っかかった???・・・・症状がでるとは限らないし、昔のことだから忘れていいですよ(笑)」


どれだけよくなっても「おやつを食べて悪くなったらどうしよう」という恐怖感が抜けていないため、実際はゆっくりですが、当院ではおやつOKとしています。



2つは「食事療法はとても重要」、これはかなり力を入れています。

・・・え?1つ目と正反対?

いえいえ、ここはポイントでして「食事療法は重要」「おやつOK」は両立できるんです。

理由ですか?

それは何にフォーカスをあてて重要といっているのか、世の中の食事療法のスタンスと、当院のスタンスが異なるからです。

もちろん医療に絶対はないのですが、あと5年10年してもゆらぐことはないという確信があります。


先日、その確信で行った診察を紹介します。



【症例】

 フレンチブルドッグ

【経過】

 繰り返すかゆみをともなう湿疹&四肢端の痒み


もちろん投薬治療を主としながらも、食事についてもこだわってお話します。

僕は飼主さまにこうお伝えしました

「たぶん今の食事が原因になっていると思います。変えましょう。」

飼主さまは疑問を感じながらも理解してくださり、すぐに変更していただけました。

投薬治療も効果的で、皮膚病は順調に改善しましたが、飼主さまは素直にこうお話してくれました。

「本当に食事が原因なのか、という思いはある」

それに対して僕はこう提案しました。

「実感することはとても重要です。ではよくなったあと、試しに元の食事を食べてみましょうか。」



そして完全に湿疹が消失し、投薬終了後の約1ヶ月たったころに飼主さまが来院され・・・

「前の食事を半分まぜて食べ始めたら1週間で再発しました・・・」

ただ飼主さまも僕の話をわかっていたので、再発が確認できた時点ですぐに中止し、受診時には投薬治療を再開するほどではないくらいに綺麗に改善していたので飼主さまにとってもわかりやすい結果になったと思います。





これは偶然ではなく確信をもって食事が合わないと判定した症例です。


食事の合う・合わない、とても重要なことなのですが、これは経験でわかります。

検査するわけでもないので根拠はないのですが、これも「診極め」ですね♪



当院を受診されている方には「本当の食事療法、ドッグフードの選び方」をお伝えするようにしています。

気になる方はぜひ受診してください。

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投稿者 メディカルスキンケアセンター カトルセゾン

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