院長ブログ

2018年2月19日 月曜日

【ミニチュアダックスフンド】フケ・脱毛・皮膚炎・痒みの治療

ミニチュアダックスフンドのアトピー・アレルギーなど、フケや痒みを伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


ダックスフンドは飼育頭数を考慮すると、皮膚病が特別多い犬種ではないのですが、柴犬・シーズー・フレンチブルドッグ系と比較するとかなりさまざまなタイプの皮膚病がでるため、広い範囲で疾患をみるようにしなければ難しいと感じることがあります。

【症例】

 ミニチュアダックス 14歳 女の子

【経過】

 〇1年半前からフケと脱毛と痒みを伴う皮膚病

 〇かかりつけ動物病院で治療するも改善せず、当院を紹介されて受診



それでは初診時の状態を紹介します。
まずは正面から。



続いて、頚部。



続いて、胸部。




続いて、腹部と臍付近の拡大。






続いて内股とその拡大です。







続いて、右側面と拡大です。










続いて、背中とその拡大です。










続いて、左側面とその拡大です。







最後に尾です。




それでは初診時から治療約3ヶ月後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。








































フケはなくなり、毛並みも非常にきえいになりました。

当院の治療報告の中では3ヶ月という長い時間がかかりましたが、高齢なのと原因を考えるともっとかかるかと思っていたため十分な成績かと考えています。

今回の治療方針では、やはり投薬治療が必要なタイプですが、皮膚表面のフケを伴う皮膚炎にはスキンケアが必須です。

特に当院のクレンジングオイルが非常に重要で、このオイルの併用がなければ短期間での改善は見込めなかったと思います。

基礎疾患の的確な診断&治療とともにスキンケア、またはサプリメントを併用することで治療成績は大きく向上します。

当院の開発したスキンケア&サプリメントはオンラインショップでお買い求めいただけます。



スターターセットをご購入の方にだけ、後日当院から無料相談メールをお送りしています。


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2018年2月17日 土曜日

犬の痒み治療にアポキルが効かない場合の考察

犬のアトピー・アレルギーなどの痒い皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


アポキルが発売されて1年半が立ちました。

アポキルによる痒みの緩和作用と長期服用に対する安全性を考慮すると、「アポキルが皮膚科診療を変えた」と言って過言ではないと思います。

ただ高い効果と安全性がゆえに「とりあえずアポキル」という状態がつくられ、「アポキルが効かなければしょうがない」となっているシーンが多いのも否めません。

実際に当院に転院してくるわんちゃんでもすでにアポキルを服用している割合が高く、大半の初診が「アポキルを服用しているのに痒い。アポキル以外ないといわれている。」という状態で診療をスタートています。

ではアポキルが効かないときにどう診察を進めていくのか?が皮膚科の仕事ですね。



少し厳しい表現にはなるかもしれませんが、皮膚科に限らずどんな病気治療であっても治療がうまくいかないときに考えるのは、

「診断が間違っている」

だと思います。

ただ皮膚病に関しては原因が複数あることが多いため、個人的には「診断のズレ、診断不足」と考えることが多いです。



例えば、アトピー&心因性&食物有害反応という3つの組み合わせをもっている皮膚病のわんちゃんがいるとします。

アポキルはアトピーの部分にはよく効きますが、心因性や食物有害反応にはあまり効果的とはいえません。

そのため、もしアトピーによる痒みが90%で心因性と食物有害反応による皮膚炎が10%であれば、アポキル単独で十分に改善が見込めると思います。

逆にアトピーが20%で、心因性70%、食物有害反応10%という症例に対してアポキル単独でアプローチすると、「たしかに少しよくなったけど・・・十分ではない」という結果になると思います。

この心因性の割合が高いわんちゃんに「アトピー性皮膚炎がありますので、アポキルを使いましょう」と診断することは間違いではありません。

この場合は診断&治療のピースが足りないだけで、的確な診断&治療を足すことで十分に改善します。

決して「アポキルが効かない」ではなく、効く部分(アトピー)には確実に効いていて、痒みの原因が異なる部分には別の診断&治療が必要ということです。

参考までに当院の診断で多いのは、

・犬アトピー性皮膚炎
・膿皮症
・食物有害反応
・心因性掻痒症
・脂漏性マラセチア性皮膚炎

この5つです。

他に、上記の5つほど多くないが、絶対に見落とせないのが、

・内分泌疾患
・寄生虫疾患

この2点です。

以外かもしれませんが、症例が稀のため初診でまず考えないのが

・食物アレルギー

です。

初診時にはこの8つの疾患であてはまるものをピックアップし、それぞれの影響の割合を評価しながら治療プランをたてるいい結果が得られます。

難しいのは明確な診断基準がなく、客観的評価ができない食物有害反応と心因性、意外と見落とされている内分泌疾患です。

食物アレルギーも診断が難しいのですが、食物アレルギーで皮膚病治療に困るわんちゃんがほとんどいないという理由もあり、個人的には「ない(はず)」として無視しています。


アトピーにはアポキルが非常に効果的ですし、膿皮症や脂漏&マラセチアの診断&治療が簡単とまではいきませんが、

治療成績を向上させるポイントは、

①心因性の診断&治療

②食物有害反応の診断&治療

③内分泌疾患の診断&治療

の精度だと考えています。

この3つのポイントを初診で的確に評価できれば、初診の判断通りの治療成績がだせるようになります。

ただ、これら3つの病気は一般的な検査で診断できないため、昔も今もきっとこれからも、フォーカスがあたることはなさそうです。



当院が開催している皮膚科セミナーでは、①の心因性、②の食物有害反応、③の内分泌疾患など今の皮膚科で触れられていないポイントにもフォーカスをあてています。

皮膚科セミナーと診療提携をご希望の方はHPからお問い合わせください。



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2018年2月16日 金曜日

【チワワの皮膚科診療】目と口が痒い

チワワのアレルギー・アトピー性皮膚炎などの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


今回の症例はチワワ×柴犬のミックスですが、発現型としては75%チワワという感じなので(ほぼ)チワワという表現でいきます。

※ただ、体質としてはチワワと柴犬の両方をもっています。

チワワも皮膚トラブルが多い犬種の一つで、少しコツがいるため難治性になっているケースが多くあります。

今回紹介する症例は、そんなチワワと柴犬に多く認められる皮膚病の典型的・・・・にみえる皮膚病です。

【症例】

 チワワ×柴犬ミックス 8か月 女の子(避妊手術済)

【経過】

 〇2ヵ月半前から、目の痒みと口周りの痒み

 〇当院を受診するまでの治療は抗ヒスタミン剤、ステロイド、抗生物質

 〇毎日服用すると改善傾向だが、ステロイドを減らすとぶり返す


それでは初診時の状態です。




















初診時からやく3週間後の状態です。


















まだ改善途中ですが、あとは時間とともによくなるのをみていくだけです。

今回のわんちゃんでは、初診時で重度な見た目でしたが、幸い慢性化をしていなかったので比較的短期間でいい結果がでたと思います。

当院の治療内容ではステロイドの内服は使用しませんでした。

決してステロイドが悪いという意味ではありません。

当院でもステロイドは積極的に使う方ですが、使うシーンとタイミングが適切でなければネガティブな結果を引き起こすことがあるため注意が必要です。

で、今回の症例では「今の時点では、ステロイドは適当ではない」と判断したため使いませんでした。

今後に関しては、残った皮膚症状次第だと考えています。

目と口唇以外でも四肢の痒みがあるため、部位によって治療方針を変えていく方針です。



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2018年2月16日 金曜日

【ミニピンの皮膚科専門外来】初診時の診極め(14日後の改善)

ミニチュアピンシャーのアトピー・アレルギー性皮膚炎などの痒みを伴う難治性皮膚病の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


先週2月8日にブログで紹介した「初診で受診したばかりのミニチュアピンシャーの症例」の2回目の診察が本日ありました。

 2月8日更新  【ミニピンの皮膚科専門外来】初診時の3つの診極め

【症例】

 ミニチュアピンシャー 3歳 男の子(去勢済み)

【経過】

 〇1才から続く皮膚病

 〇今までの治療で十分に改善したことはない

 〇季節性はなく、1年通した皮膚病

 〇目、頚部、わき、足裏、耳の痒み


初診から14日後の状態です。

※写真をクリックすると大きくすることができます。





























元々の痒みを10として、3まで改善したそうです。

見た目の皮膚状態も随分と綺麗になりました。

初診時に行った血液検査は予測どおりの検査結果でした。

本日2回目の再診では初診時の検査をみて行う予定にしていた検査を実施しました。

結果がすべて出揃うのは今から約2週間後だと思います。


ということは????

「検査結果が出揃わなくても改善方法を決定させることは可能」

ということです。

もちろんさまざまな検査しないとわからないことも多々ありますが、検査結果をみなくても(=診断名をくだせなくても)「改善させる方法」は誤差レベルの修正範囲内で決定することができるのです。

ただ、痒みの改善ができたとして皮膚科診療がそれで終わりかといえば異なります。

「なぜ皮膚病になるのか?」「なぜ皮膚病が治りにくいのか?」

というレベルで診断(原因追求)&治療をするのも仕事の一つです。

今回とても改善したようにみえるかもしれませんが、この症例はこの先まだまだよくなります。

3~6ヶ月と、やや時間がかかるかもしれませんが、また機会があれば紹介する予定です。


もちろん今回の診断も診た一瞬で、悩む要素はありませんでした。

ミニチュアピンシャーの遺伝的体質をよく把握し、ミニチュアピンシャーの正常を十分に熟知しておけば検査の前に一寸の狂いなく診断することが可能です。


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2018年2月13日 火曜日

【犬の皮膚病治療】治らない理由~食物アレルギー~

犬の痒みを伴うアトピー・アレルギー疾患などの皮膚病治療における食事療法に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


当院では動物病院の獣医師向けに個別の皮膚科セミナーを開催しています。

その内容で非常に好評を得ているのが「食事療法」のお話です。

当院が開催する皮膚科セミナーには「スキンケア」、「アポキルが効かない場合」、「心因性」、「サプリメント」・・・・多くのテーマがありますが、意外と衝撃度が大きいのが食事療法についてです。

衝撃的な理由は非常にシンプルで、今の動物医療で最もいいとされている食事療法をやめることが何より大事だからです。

一般的に広く浸透している食事療法はアレルゲン対策がされている療法食のみをたべることですが、このタイプが奏功するのは純粋な食物アレルギーをもっているわんちゃんです。

しかし犬の皮膚病で食物アレルギーで治っていないわんちゃんがどれほどいるか?というと、実は「稀」です。

過去の文献データにもよりますが、本当に少なくて・・・・皮膚科症例を年間200例ほど受け付ける当院でも「稀すぎて年に1例も見つけられないくらい」と表現しています。

もちろん食物アレルギーの確定診断が難しいため、軽度の食物アレルギーを診断できずに見過ごしている可能性も十分あるのですが、そういったわんちゃんでもその他の治療でよくなっているため「その食物アレルギーの体質は、皮膚病の原因としてはわずかしか影響していない」ともいえるため、考慮の必要さえないとみなしています。

実際に当院ではお薬の服用のために、「牛乳」「ヨーグルト」「チーズ」「パン」・・・・なんでもOKとして、おやつも含めてほとんど食事制限をしていません。



確かに確率論で稀とはいえ、食物アレルギーをもっているわんちゃんでは食事療法が必須になるためとても重要なジャンルというのはわかっています。

また、食物アレルギーでなくても食事療法が奏功することもあるため、個人的にはアレルギーの有無関係なく食事療法は重要視しています。

それでもわざわざ稀な食物アレルギーから疑う必要はありませんので。基本は「食事療法も重要なので、ある程度改善したらやっていきましょう」と後回しにします。

唯一最優先にするのは、間違った食事療法をしている方には初診時に「今日からその食事療法を変えましょう」とお話します。

ポイントはここ、初診時のその日から変えなければいけない食事療法なのかどうかの診極めが大事です。

当院の皮膚科セミナーではそんな「大事な食事療法のポイント」をお伝えしています。

皮膚科セミナーにご興味のある方はHPからお問い合わせください。

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2018/02/01

<2月休診日のご案内>
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毎週、日曜日:午後休診

2/3(土曜日):午前11:30まで、午後休診
2/12(月曜日):休診
2/26(月曜日):午後受付は3:00~5:00

※その他、遠隔診療・セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。

2018/01/04

<1月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:休診
毎週、日曜日:午後休診

1/8(月・祝):休診
1/22(月):午後受付は3:00~4:45
1/29(月):午後受付は2:00~3:30

※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。

2017/11/30

<12月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前午後休診
毎週、日曜日:午後休診

12/23(土・祝):午後休診
12/29(金)正午~1/3(水):休診
※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。
 

2017/10/25

※7月から診察時間が変更になっております。
詳細は診察時間案内をご確認ください。
<11月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前午後休診
毎週、日曜日:午後休診

11/3(金):祝日のため休診
11/6(月):遠隔診療出張のため午後の受付は3:30~5:15
11/18(土):学会参加のため午後休診
11/19(日):学会参加のため休診
11/20(月):遠隔診療出張のため午後の受付は2:00~4:00
11/23(木):祝日のため休診
※その他、セミナー参加等により急遽変更になる場合がございますのでご了承ください。

2017/10/04

※7月から診察時間が変更となっております。
詳細は、診察時間案内をご確認ください。

<10月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前午後休診
毎週、日曜日:午後休診

10/9(月・祝):休診
10/16(月):午前通常通り
         午後2:30~4:15
※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。