院長ブログ

2018年4月21日 土曜日

ポメラニアンの脱毛症アロペシアX(毛周期停止)の治療

ポメラニアンやトイプードルに多い毛周期停止(アロペシアX)の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


ポメラニアンの脱毛症「アロペシアX(毛周期停止)」で治療に困っている方は多いと思います。

今日の症例はそんなポメラニアンの典型的な脱毛症の治療成績です。




【症例】

 ポメラニアン 5才 去勢オス

【経過】

 〇2~3年前からアロペシアXの診断済み


それでは約1年ちょっと前の初診時の状態をみてみましょう。







続いて、頚部。




続いて、胸部(腹側)です。




続いて、腹部です。




続いて、側面とその拡大(胸側・腹側)です。














続いて、背中です。

腰背部はほぼ脱毛しており、毛がほとんどありません(黒いのは色素沈着です)。






ポメラニアンに多いアロペシアX(毛周期停止)の典型的な脱毛所見ですね。

ここから治療開始したのですが、実は治療から約半年は「脱毛の進行」が認められました。

初診時に残っていた毛の大半が抜け落ちてしまい、「治療しているにも関わらず脱毛が進行している」という状況でした。

しかし飼主さまは治療に常に前向きに臨んでいただき、治療から約1年後からようやく発毛が認められました。


それでは治療から約1年後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。





















※この上の写真の「背中」ですが、皮膚の色素が黒くなっているため腰の辺りは「ツルツルに近い脱毛」でした。







結果的に初診時は「脱毛進行途中」であったため、その初診時との比較は少しわかりにくかったかもしれませんが、脱毛が進行しきったピークからは劇的な改善です。

今いいながれでどんどん発毛しているため、かなりフワフワになると思います。

四季の森どうぶつクリニックでのアロペシアX(毛周期停止)の発毛の治療結果はかなり高い確率だと思うのですが、問題は結果がでるのに必要な期間が読めないことです。

最低でも半年、長ければ1年以上必要です。

過去には約3年かけて発毛したわんちゃんもいます。

数多くみてきて思うことは、「脱毛期間が長いわんちゃん、当院受診までが長いわんちゃんほど発毛までに時間がかかる」と思っています。

今回のポメラニアンのわんちゃんも、当院受診間でに約3年要しているため、もし脱毛初期に当院受診をされていればもう少し早い改善があったと思います。



ポメラニアンのアロペシアX(毛周期停止)の治療に関しては飼主さまとの相談で勧めていくのですが、当院では飼主さまの「なんとかしたい」のために積極的な治療を行っています。

長期間かかる傾向はありますが、高い確率で発毛しているためお悩みの方は当院へご相談ください。

東京・千葉・神奈川・埼玉といった関東圏だけでなく、大阪・神戸・京都といった関西圏からのアロペシア治療も非常に多く、遠方の方でも継続治療ができるプランもあります。



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2018年4月16日 月曜日

【保湿・抗炎症・クレンジング】犬の新しいスキンケア商品開発

犬の皮膚病治療において重要なファクターの一つスキンケアに力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


2年前から新しいスキンケアに取り組んでいたのですが、ようやくみなさまのお手元に届けられる目途が立ちましのでご紹介します。

Medicareシリーズ

Moist Cleansing Oilgel





※今はデザインを決めて印刷データ作成中なので、写真は見本のボトルにプリントした紙を巻いただけの完成イメージです(^^;



実は今のラインラップでは「クレンジングオイル」「シャンプー」「ローション」の3本があるのですが、基本的には膿皮症のケアのために開発したため、皮膚コンディションによっては向いていないケースもあることは従来からの課題として悩みの種でした。

特に油っぽい皮脂が多いタイプのわんちゃんや、乾燥タイプの細かいフケがでるわんちゃん、フケを伴わない皮膚炎のわんちゃんには今のローションのような水溶性のタイプではない皮脂に馴染むタイプが必要でした。

人ではクリームタイプ、乳液タイプなどが当てはまるのですが、毛が多いわんちゃんでは非常に使いにくく、正直かなり悩みました。

色々検討した結果、新しく採用したのが「オイルジェル」です。

ポイントは、

①油性であるため、皮脂汚れへのクレンジング効果が高い 

②ジェルタイプのため、伸ばしやすく皮膚へのなじみがよい

③油性ジェルであるが、ドライ(乾燥)に影響を与えないため、長毛でもシャンプー後であれば均等に全身に浸透させることができる

④抗炎症&保湿効果が高い

これらの特徴から、シャンプー後の全身使用もできますし、シャンプーをしないときの局所のデイリーケアにも対応できます。

ローションでは十分にカバーできていなかったタイプの皮膚・被毛のことを配慮して開発したスキンケア商品です。

現在のローションは膿皮症・皺のケアに使っていただき、その他のタイプにはこちらのオイルジェルをお勧めしていきます。

女性のヘアケア商品をイメージして開発したため、特にドライ後の毛並みの仕上がりがよいです!


企画から開発・商品化までに2年かけましたので、僕が待ち遠しいです(笑)

6月完成予定です♪
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2018年4月14日 土曜日

【フレブルの皮膚病治療】アポキルが効かない時

アポキルが効かないフレンチブルドッグのアトピー・アレルギー・膿皮症などの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

「フレンチブルドッグの痒い皮膚病にアポキルが効かない・・・」という状況に悩んでいる方は多いと思います。

悩んでいるのは飼主さまだけなく、実は獣医師も同様です。

魔法の痒み止めのように登場したアポキルが効かないときにどうするか?

今日はそんな症例報告です。

【症例】

 フレンチブルドッグ 4歳 男の子(未去勢)

【経過】

 〇約2年前から手足の痒み(舐める)、赤み、腫れ

 〇顔の皺の痒み

 〇アポキル開始(最初だけ1日2回、その後1日1回)とステロイド外用で緩和はあったが、痒み(舐める)のコントロールはできなかった

 〇痒みは、四肢端(前>後)、顔の皺をこする、口唇を掻く

それでは初診時の状態をみてみましょう。





まずは顔の正面と左右の拡大です。











続いて、左口唇(斜め下から)です。










続いて、右前肢と指間です。







続いて、左前肢と指間と足裏です。
















初診時から3週間後の状態をみてみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。



















続いて、右前肢と指の間です。







続いて、左前肢と指の間、足裏です。
















わずか3週間の治療アプローチでしたが、痒みは元々10として今2くらいまで改善しました。

赤みも減っていますし、腫れも引きました。

元々アポキルの服用期間があったので、そのアポキルの服用中の状態との比較もお聞きしましたが、「アポキル単独よりずっといい」ということでした。


なお内服についてはアポキル以外は処方しておらず、当院が開発したサプリメント2種類「スキンケアECプラス」と「ヒーリングケアLFプラス」を使っています。

顔の皺のケアにはMedicareローションを使って非常にいいコントロールができています。

皺のケアにはとても相性がいいのでおすすめです。


今回の患者さまですが、大阪から来院されました。

3週間前の初診時に一通り治療方針を決定し、2回目の再診時が今回でしたので「治療方針は初診時に確定できる」ということです。



フレンチブルドッグの手を舐める、足を舐める、癖のような痒み・皮膚病にはアポキル以外のアプローチを組み合わせなければうまくいかないことが多いです。

その次の選択肢が当院のサプリメント、ヒーリングケアLFプラスが主役になると思います。

ヒーリングケアLFプラス単独ですべての皮膚病がなおるわけではないので、的確な診断&投薬治療を併用しながらですが、「医療に足りない部分を埋める」というのがこのヒーリングケアLFプラスとスキンケアECプラスだと思います。

この2種類のサプリメントは当院のオンラインショップでお買い求めいただけます。







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2018年4月11日 水曜日

3年ぶりの急激な悪化で治療方針変更 2ヶ月後に・・・

柴犬のアトピー・アレルギー・脂漏症・マラセチアといった痒みを伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


今回の柴犬の皮膚病の症例報告ですが、いつもと違います。

いつもは「初診から2~3ヵ月後、これだけ改善しています」ですが、今回は「初診から3~4年後、治療方針を変えたら劇的によくなった」です。

初診時(3年以上前)に設定した治療方針で、確かに一定のレベルまで改善&長期コントロールできていたのですが、あるとき予測せず急激に悪化したため「これを機に治療方針を見直しましょう」と提案したという流れです。

元々採用していた治療方針は、

 〇院内薬浴(4週間に1回)
 〇食事療法
 〇アポキル(アポキル発売前はシクロスポリン)

でした。

この治療方針であるとき急激に悪化した状態を治療前として紹介します。
































この状態で治療方針を一部変更して2ヵ月後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。


























飼主さまから「今まで以上によくなった!すごくいい!」と、と評価していただけました。

加えて

「くやしい!!」

ともおっしゃったので、その理由を伺うと・・・

「お薬が効いたから、これからもこれを飲まないといけないので(笑)」

ということでした(笑)



僕からは、

「この治療成績を最初の時点で出すことができず申し訳ありませんでした」

と反省の言葉をお返ししました。

以下、僕の言い訳です。

以前から今回採用した治療法が適応になるのではないかと思っていたのですが、なにせ初診時から一定ラインまで順調によくなっていたため「これだけよくなっていれば、いらないということなのかな?」と思っていたのです。

そのため今回の悪化した皮膚をみて思ったことは

「ずっと維持できていたのに、想定外だ・・・新しい病気になったのか?」

ではなく、

「この皮膚は・・・やっぱり〇〇〇〇だ。これを機に治療を変更しなければいけない。過去の治療を否定することはやむをえない。」

でした。

そのため数年ぶりに悪化した今回に、改めて検査した項目はなく、治療方針の変更は悩みなく一瞬で決定できました。



しかし若干複雑です。

複雑な理由は、初診時にできなくはなかった・・という意味もありますが、それとは別のことです。

 ①初診時(3年前)は、確かにこの治療をせずに一定レベルまで改善した

 ②初診時には、この異常と思える決定的証拠なしだった

この2点であり、この異常は明確な白か黒の判定ができないグレーが存在し、状態によっては的確な治療がなくても改善しうることもあれば、不規則に悪化することもあるということです。

難しいですよね。

この異常はまだ教科書に掲載されていない皮膚疾患のため、今後はこの病気を色々な角度から切り込んでいこうと思います。


参考までにこの疾患に薬浴は非常に重要ですが、スキンケアやサプリメントでは根本的な解決はできません。

投薬治療が不可欠です。


ここで今の皮膚科の問題点について簡単にお話しておきます。

皮膚科の教科書が間違いというわけではなく、学術的には選ばれた情報の羅列でしかありません。

もし教科書が正しければ、今の皮膚病は全国どこでも簡単に改善するはずです。

治療が完成しない理由はパズルと一緒、「ズレているピースがないか、足りないピースはないか」の2つです。

なお治療のパズルに「枠」はないため、「ピースが足りない」と感じられるかどうかも獣医師の力量にかかっています。

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2018年4月11日 水曜日

【フレンチブルドッグの皮膚病】治らない理由と治る理由

犬アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー性皮膚炎、膿皮症、癖のようなしつこい手舐め足舐めなど、痒みを伴う難治性皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


フレンチブルドッグに限った話ではないのですが、原因はが1つとは限りません。

アトピーがあり、感染症があり、食事の影響があり、ホルモン異常があり、心因性もあり・・・というようなことはザラです。

しかも感染症にも抗生物質が適応にならない真菌症、寄生虫疾患というのもあります。

では細菌性であれば抗生物質が効くかというと耐性菌という抵抗力をもった細菌のこともあります。

培養&感受性試験という薬の効きを調べる検査をしたら効くか?といえば、本人の体質との相性もあるので必ずしも効くとは限りません。

またそもそも服用して効かない細菌性皮膚炎もありますので、注意が必要です。

食事の影響があるというなら食物アレルギーなのか?といわれそうですが、そうではない食事の影響もあります。

ホルモン異常といえば甲状腺機能低下症か副腎皮質機能亢進症か?といえば、ホルモン疾患がこの2つだけではないのでそうともいえません。

不妊手術をしていればやっぱりこの2つか?と言われそうですが、違います。

心因性というのはストレスか?とよく聞かれますが、ストレスと思うことはあまりなくて、むしろフレンチはストレスを感じにくいため「遺伝的な性格」と表現するほうが正確だと思っています。

改善にはこれらすべての判断を1つも狂いなく判断しなければ改善しないため、フレンチブルドッグの皮膚病治療は「難しい」と言われるのだと思います。

そして原因が1つでない異常、アプローチも複数です。

そして同時に正しい治療ピースを揃えなければ改善しないことすらあります。



今日紹介する症例も、そんなフレンチブルドッグの典型的な皮膚病症例で、複数のアプローチがなければ改善しない症例です。

【症例】

 フレンチブルドッグ  5歳7ヵ月  女の子(避妊済)

まずは初診時の状態をみてみましょう。


























それでは初診時に組み立てた治療方針だけで改善した治療後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。
























フレンチブルドッグの遺伝的体質に合った的確な治療をするとこのくらい綺麗に改善します。



こういった典型的な症例には当院の提供する医療と、当院がフレンチブルドッグの体質に合わせて開発したスキンケア&サプリメントが非常に相性がいいです。

〇顔のシワや湿疹のケアにはMedicareローション

〇全身のクレンジングにはMedicareクレンジングオイル

〇基本的なシャンプーにはMedicareシャンプー

〇湿疹(膿皮症)への根本的な体質改善にはスキンケアECプラス

〇四肢端の舐め癖にはヒーリングケアLFプラス

もちろん初診時の的確な診断と投薬治療があってこそですが、すべてのピースが揃うことが重要です。


当院では定期的に関東で遠隔診療を開催しています。

次回は5月13日(日)の夕方で、品川区のかもめカフェで開催します。

詳しい説明はHPの遠隔診療ページと、お申し込みページをご確認ください。


当院が開発したスキンケア商品とサプリメント2種類(ECプラス&LFプラス)は以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。



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5/3(木曜日):祝日のため、午後休診
5/4(金曜日):祝日のため、午後休診

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2018/03/03

<3月休診日のご案内>
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毎週、日曜日:午後休診

3/5(月曜日):午後受付は4:45まで
3/30(金曜日):午後受付は4:45まで
4/2(月曜日):遠隔診療のため休診

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急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。

2018/02/01

<2月休診日のご案内>
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毎週、日曜日:午後休診

2/3(土曜日):午前11:30まで、午後休診
2/12(月曜日):休診
2/26(月曜日):午後受付は3:00~5:00

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2018/01/04

<1月休診日のご案内>
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1/22(月):午後受付は3:00~4:45
1/29(月):午後受付は2:00~3:30

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2017/11/30

<12月休診日のご案内>
毎週、火曜日・水曜日:午前午後休診
毎週、日曜日:午後休診

12/23(土・祝):午後休診
12/29(金)正午~1/3(水):休診
※その他、セミナー参加等で急遽変更になる場合もございますのでご了承ください。